コード進行 — 緊張から解決へ
高さが並んだら、和音を積める。コードは一個飛ばしで音を重ねる三度堆積で、ドの上にミ、その上にソ。三音重ねれば三和音になる。この積み方そのものより、コードが進むときの緊張と解決のほうが作曲の芯にある。
主和音(トニック、T)は落ち着いた家。下属(サブドミナント、S)は少し外へ出た音。属(ドミナント、D)は強く帰りたがる緊張。T から S へ離れ、D で張り詰め、T へ帰る。この T-S-D-T の往復が I-IV-V-I で、最小のコード進行になる。
長調の各音度に三度堆積で三和音を積むと、I はトニック(主和音)、IV はサブドミナント(下属和音)、V はドミナント(属和音)になる。V には主音の半音下の導音が含まれ、この導音が主音へ半音で解決したがる引力を生む。V→I の進行が解決の感覚の源で、機能和声(functional harmony)の骨格。Rameau が 1722 年の『和声論』で和音を機能の三種に整理した枠組みが元になっている。
I-IV-V-I の四つを横に並べ、各コードの構成音を縦に積んだ点で出す。音程が高いほど点が上にくる。列の背景の濃さが緊張の度合いで、IV で少し濃く、V でいちばん濃く、I で薄く戻る。再生ヘッドが左から右へ抜けて、踏んだコードの三音が濃く光る。
ヘッドが進むにつれ、背景の濃さが I で薄く、IV でやや濃く、V でいちばん濃くなって、また I で薄く戻る。三和音はどれも三度堆積の同じ縦の積み方で、列ごとに音程の位置だけがずれる。chords の半音の並びを差し替えれば別の進行が出て、tension の数字を動かすと張り詰め方が変わる。
このプロジェクトの作曲は React のパッド UI のほうに乗っていて、構成音を組み替えながら触る操作はそちらが受け持つ。